SL京阪100年号が走った日
2007年 09月 04日
1976年9月4日(土)京阪100年号が走った。
京都~大阪間鉄道開通記念として一往復だった。
牽引機は、現在JR山口線の花形C571号機である。
ボクは、午前中で学校が終わり友人と高槻に出かけた。
往路のSLを撮るためである。
しかし、スゴイ人出に驚いていた。
おそらく、大阪から京都までの沿線は人人人で
線路際は埋め尽くされていたと思う。
どの列車も警笛を頻繁に鳴らしながら通り過ぎていく。
通過時間が来ても、SLは走って来なかった・・。
暫くすると、ELに牽かれて12系客車だけが走ってきた。
おかしいな? と周りが騒ぎ出したが
暫くして、情報が入って来た。
途中で人身事故があったらしい・・・
それで何故かC571だけがやって来ない。
人身事故は、小5男児が跳ねられたということだった。
それで、現場でC571のみ運転打ち切りのようだった。
これ以上、パニックになり事故でも再度起こったら・・
という国鉄の判断だったのだろう。
仕方ないのでボクたちは、梅小路区に行くことにした。
日は暮れて夜になった。
梅小路区の入口が開いていたので、黙って入って行った。
機関区の中は、ひっそりと静まり返っており誰もいない。
SLたちの夜景などを撮影していたら・・
C571が戻って来た。ヘッドマークも付けたままだった。
C571にしてみれば、かなり落ち込んでいたことだろう・・
晴れて山口線で「SLやまぐち号」として復活するまでは・・
人と同じくして、C571にも暗い過去があったんだなぁ・・
と思うとヤケに人間臭い機械だとも思えるのである。
C571が39歳の秋口に起こった出来事である。
by mandonnopapa
| 2007-09-04 23:23