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1970年代前半、世は正にSLブームに湧いていた。私もそのブームに乗るのにそう時間はかからなかった・・・(C) Copyright mandonnopapa 2004-2014All right reserved  


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SL京阪100年号が走った日

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1976年9月4日(土)京阪100年号が走った。

京都~大阪間鉄道開通記念として一往復だった。

牽引機は、現在JR山口線の花形C571号機である。

ボクは、午前中で学校が終わり友人と高槻に出かけた。

往路のSLを撮るためである。

しかし、スゴイ人出に驚いていた。

おそらく、大阪から京都までの沿線は人人人で

線路際は埋め尽くされていたと思う。

どの列車も警笛を頻繁に鳴らしながら通り過ぎていく。

通過時間が来ても、SLは走って来なかった・・。

暫くすると、ELに牽かれて12系客車だけが走ってきた。

おかしいな? と周りが騒ぎ出したが

暫くして、情報が入って来た。

途中で人身事故があったらしい・・・

それで何故かC571だけがやって来ない。

人身事故は、小5男児が跳ねられたということだった。

それで、現場でC571のみ運転打ち切りのようだった。

これ以上、パニックになり事故でも再度起こったら・・

という国鉄の判断だったのだろう。


仕方ないのでボクたちは、梅小路区に行くことにした。

日は暮れて夜になった。

梅小路区の入口が開いていたので、黙って入って行った。

機関区の中は、ひっそりと静まり返っており誰もいない。

SLたちの夜景などを撮影していたら・・

C571が戻って来た。ヘッドマークも付けたままだった。

C571にしてみれば、かなり落ち込んでいたことだろう・・

晴れて山口線で「SLやまぐち号」として復活するまでは・・


人と同じくして、C571にも暗い過去があったんだなぁ・・

と思うとヤケに人間臭い機械だとも思えるのである。

C571が39歳の秋口に起こった出来事である。
by mandonnopapa | 2007-09-04 23:23